競馬ニュースや競馬新聞の馬柱を見ていると、競走中止や取り消しの理由としてさまざまな病気やケガが書かれていますよね。
馬も僕たちと同じ生き物。その症状や発症する理由などを知ればもっと馬を身近に感じることが出来るはずです。
馬をギャンブルの駒として見るのではなく、アスリートとして見ることが出来れば競馬を楽しむ幅も広がるでしょう!
※僕あまざけは、医療関係者でもなければ馬の育成に関わったこともありません。
当記事は僕が競馬ファンとしての必要最低限の情報をまとめたものになっておりますのでご了承ください。
「跛行(はこう)」とは脚の症状を指す言葉
「跛行(はこう)」というケガや病気があるわけではなく、『脚に何かしらの異常が発生し、それにより歩様が乱れている状態』のことを言います。
人間に例えると、「お腹が痛い」からといっても腹痛という病気ではなく、何かしらの原因で腹痛を伴う病気に罹っていることになりますよね。
つまり、馬の跛行は「脚の症状の第一段階」といったところです。
跛行の症状がみられた場合は獣医さんがその原因を突き止め、それに応じた処置をすることになります。
原因は捻挫や打撲などの軽度なものから、屈腱炎や骨折などの競走能力を損なう重傷なものまであります。
馬柱には競走中止の原因として書かれることが多い
中止や除外の理由として「右前肢ハ行」と表記されます。
この場合ですと、右の前脚に異常があり歩様が乱れたということですね。
跛行の「跛」という漢字がカタカナなのはただ単に読み易くするためだと思います。
上記画像は手元にある新聞の馬柱をざっと眺めただけですぐに見つかりました。それくらい多い症状ということですよね。
競走馬と育成に関わる人たちにとって、馬の脚をいかに健康に保つかというのは永遠の課題なんですね。
サラブレッドは人間のプロアスリートと同じように極限状態で勝負を続けているのだなと改めて感じました。
最後に少し時事ネタを。
2023年4月30日(日)に開催されたG1「天皇賞・春」。
単勝オッズ1.7倍という圧倒的支持を集めた「タイトルホルダー」ですが、レース中に跛行を発症し、競走中止となりました。
なんと、某競馬番組にて元騎手のアンカツこと安藤勝己氏と同じく元騎手の細江純子氏が「タイトルホルダーの異変」をレース前に感じ取っていました。
となると、ですよ。
騎乗した横山和生騎手や厩務員も馬が普段と様子が違うことに気付いていたはずです。
明らかな異変の場合はどんな状況でも馬最優先で出走を取り消すはずです。
ですがレース前は跛行までの症状ではなかったようなのでそのまま出走を決めたのでしょう。
これは人間の都合ですが、G1レースで単勝1倍台の圧倒的人気を背負った馬をそうやすやすと出走取消することはできないのでしょうね。
レース後の情報によると、タイトルホルダーは最悪の事態にはなっていないそうなのでまずは一安心ですが・・・。
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