『亀谷競馬サロン2 馬場を極める』【書評22冊目】
同じ競馬場でも日時によってその特徴がガラッと変わることだってあります。まさに「馬場は生き物」ですよね。そんな特徴をトラックバイアスとして捉え、その解説が書かれているのが「馬場を極める」という本書です。
同じ競馬場でも日時によってその特徴がガラッと変わることだってあります。まさに「馬場は生き物」ですよね。そんな特徴をトラックバイアスとして捉え、その解説が書かれているのが「馬場を極める」という本書です。
野生に存在しないとはいえ、サラブレッドも「馬」です。彼らは自分を襲ってくる肉食動物にいち早く気付かなければなりません。そのため、首を動かさなくても広い範囲を見渡せるこの目は生き延びるために重要なのです。
「いくら買い方が上手くても予想が当たらなければ意味がないじゃないか」という意見はごもっともです。しかし、「買い方次第で的中率、回収率を大きく向上することができる」というのが本書のメインテーマです。
国が国債を発行して資金を調達し、それをもとに支出を行います。国の支出は受注した民間企業の収入となり、その企業に勤める人たちの給料となります。このように経済が循環していくと考えると、国の支出は経済を成長させるのに必要だと感じますよね。
本書は金利を使った投資本です。そして金利や金融政策についての基本説明もあります。「金融や経済のことをざっくりと知っているけど説明してと言われると難しい」という人には復習やインプットも兼ねて勉強ができます。
データと特徴を短絡的に結びつけることはせず、「なぜこのコースが得意なのか」をその産駒や過去の似ている馬を例に挙げて解説されています。表面上の理由だけではなく、その「本質」を捉える考え方です。
経済指数はそれ単体で見ても意味はありませんが、指数を組み合わせたり身の回りの事例と照らし合わせたりすることで未来を予測する一助になります。
例えば芝1800mと芝2000mでは、1ハロンの距離差以上にそもそも求められる能力が異なります。
「阪神巧者」だからといって内回りで好走している馬が外回りでも好走するとは限りません。
「これはホリエモンだから出来ること。凡人の自分には出来ない」と諦めるのではなく、自分の仕事に置き換えて参考してみてはどうでしょうか?字面だけを見ると真似できないですが、「ことの本質」でしたら真似できるかと思います。
コーナーがキツい新潟競馬場や小回りのローカル競馬場では必須の「器用な脚」はそれほど必要とされず、純粋な瞬発力が求められるコースです