今回紹介する1冊はこちら。
『最大化の超習慣』
【発行日】・・・2022年1月31日
【頁 数】・・・197ページ
Contents
こんな人にオススメします!
- 実業家の仕事方法を参考にしたい方
- 仕事の習慣を見直してパフォーマンスを上げたい方
- 仕事でのストレスを軽減したい方
- 頑固な自分を変えたい方
- 仕事をより良くするためのきっかけが欲しい方
著者はどんな人?
著者は実業家の堀江貴文氏。
どんな方かは紹介するまでもない有名人ですよね。
あまざけの所感
本の内容を要約しつつ、僕の所感を述べていきます。
ホリエモンの仕事メソッド本
過去に何冊も同ジャンルが出版されている、ホリエモンの仕事メソッド本。
- 「やり抜く」ための習慣
- 「アイデア」をつかむための習慣
- 「時間コスパ」を最強にする習慣
- 「ストレスフリー」になるための習慣
- 「トップコンディション」を維持するための習慣
と、堀江氏の5つの習慣が紹介されています。
この本はかなり読み易く簡潔にまとめられているので、仕事メモのような感覚でサクッと読めてしまいます。
なお、堀江氏の著書には書かれていることの共通点が多く、本書の30%~40%くらいは過去の著書にも書かれています。
自分に置き換え、本質を吸収することが大切
本書には堀江氏の流儀や意識が書かれていますが、これをすべて真似し取り入れることは到底無理だと思います。
なぜなら「あなたはホリエモンではないから」。
そして、本書には逆のことも書かれています。
ぼくより頭脳明晰なひとはいくらでもいるし、バイタリティのかたまりのようなひとにもさんざん出会ってきた。
そもそもぼくはあなたにはかなわない。あなたほどアニメに詳しくないし、あなたほどピアノに打ち込んだこともない。
自分のスキル、環境、信念・・・。これらに当て嵌めたとき、本書を参考にできる部分が必ずあるはずです。
本書には以下の記述があります。
仕事を細切れに分割すること。
優先順位は付けず、同時並行でこなしていく。細切れに分割しておけば、すきま時間の程度によってその都度そこにふさわしいタスクを当て込むことができる。
堀江氏は、例えばインタビュー中や打ち合わせ中でもスマホを確認し、LINEの返事を返したり仕事の指示を送ったりしているそう。
しかし、大多数の人たちにはこんなことは出来ないでしょう。
「これはホリエモンだから出来ること。凡人の自分には出来ない」と諦めるのではなく、自分の仕事に置き換えて参考してみてはどうでしょうか?
字面だけを見ると真似できないですが、「ことの本質」でしたら真似できるかと思います。
僕あまざけの場合だと、社内外問わず複数の人から様々な仕事を頼まれることが多いのですが、依頼された順番にこなしていると当然渋滞していきます。
しかし、ルーチンワークの合間や人と会う予定時間までの空き時間など、すきま時間にできることを選んで進めていけば全体の仕事が円滑に進むし、前向きな進捗報告ができます。
僕はすべてを同時進行する必要はないと思うし、優先順位は付けてもいいと考えています。
「あなたの仕事に当て嵌め、努力して適応させる」ことができれば、本書を読んだ意味も生まれるのではないでしょうか。
同調圧力をかけてくる周囲の雑音はスルー
様々な情報や意見が錯綜する現代社会において、僕は「自分の考えをしっかり持つ」ということはとても大切だと考えています。
スティーブ・ジョブズの言葉で「Connecting dots=点をつなぐ」というものがあり、本書にも引用されています。
堀江氏もこの言葉を大切にしており、牛肉を売ったりロケットを飛ばしたりと業界を飛び越えて様々な事業を手掛けていることからもそれは伺えます。
そんな堀江氏のもとには「あれこれと手を出して節操がない」といった批判も届くそう。
それに対して持論を述べており、以下は一部引用です。
同調圧力をかけてくる周囲の雑音はスルーし、「点」を打つ習慣をつける。
それが、流動性の高まる現代において堅実な生き方とさえ言える。
人の批判を受けて行動し、そして損失してもその人は責任を取ってくれません。
批判も「参考意見」として受け入れ、自分で納得した行動を取るべきといったこと改めて考えさせられました。
批判とは異なりますが、心配して助言をしてくれる人もいます。
例えば「将来の為に貯金すべき」「やりたい仕事より安定した仕事を選ぶべき」といった、老婆心からくるアドバイス。
こういった考え方の人たちは善意で進言してくれているので、無碍にはできません。
しかし、いくら貯蓄したところで不安が消えることはありません。
日本人の大企業信仰、保険好きなところも心配性な考えが蔓延しているからですよね。
自分に正直にあろうとするとき、損得勘定を挟むべきではない。先々の生活のことをちまちま考えるのもやめよう。
そもそも生活というものは無限の変数に満ちている。先読みして心配したところで意味はない。
「今のことだけ考えて先のことは一切考えない」といった極端な話ではなく、「過剰に心配し過ぎている自分を自覚しましょう」という注意喚起だと思い、僕はこのページを読みました。
こういった過剰な心配も「同調圧力をかけてくる雑音」になりえます。
「自分の考え」に囚われて「頑固」にならない
ただ、この「自分の考え」というものは、一歩間違えると「頑固」に早変わりしてしまう厄介なもの。
他人の意見をすべて無視することは決して良いことではありません。
柔軟な考え方ができるようにするには、エコーチェンバーの回避を意識することが大切。
これについては本書でも言及されています。
自分の興味、関心に少しでも付随する情報は取り入れる。
余裕があれば、馴染みのないジャンルの話題であっても積極的に目を通すのだ。
それがときに、偶発的なひらめきを引き起こす。
堀江氏の情報源は、「ニュースアプリ」、「SNS」だそうです。僕たちと何ら変わりません。
大切なのは情報の質ではなく、その情報をどう活用するか、だと感じました。
批判もひとつの意見なので、良いも悪いも取り入れ、血肉としてしまいましょう。
人間がひとりでやれることなどたかが知れている
『自分がいないと会社が回らない』
『自分じゃないとあの得意先は会ってもくれない』
こんな考えを持っている人は案外多いのではないかと思います。
そんな責任感の強いあなたは、この章を読んだら心が軽くなるはず。
以下は本書からの抜粋です。
・人間がひとりでやれることなどたかが知れている
・仕事というものはだれにでもできるように設定されているのだ。
でなければ社会は回っていかない。・ひとに頼るというショートカット
・こちらの難題が相手にとっても難題だとは限らない。
有能な部下や上司に会社を辞められて、最初は慌ただしかったけど、1ヶ月もしない内に慣れて円滑に進められるようになった。
こんな経験はあるのではないでしょうか。僕はあります。
ちなみに、スティーブ・ジョブズがいなくてもアップルという会社は成長を続けています。
ジョブズのような稀代の天才でさえ居なくても何とかなるのに、『自分がいないと会社が回らない』と考えるのはおこがましいと思いませんか?笑
責任感が強いことは結構ですが、仕事に「自分ひとりでやり切ろう」というミッションは設定されていません。
みんなでゴールに到達するために、人に頼って、人に頼られるような関係作りも大切ですね。
本書のポイント
最後に本書のポイントをまとめておきます。
- 文字通りの真似は無理でも、本質を真似ることはできる/li>
- 習慣を変えることでパフォーマンスを上げる
- 周囲の雑音はスルー
- エコーチェンバー現象を回避する
- 自分を最大化ためには他者の力が必要
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