今回紹介する1冊はこちら。
『経済指標 読み方がわかる辞典』
【著 者】・・・森永康平
【発行日】・・・2022年6月20日
【頁 数】・・・318ページ
Contents
こんな人にオススメします!
- ニュースでよく耳にする経済指標の意味を知りたい方
- 社会情勢が経済指標にどのように表れるのか知りたい方
- 経済指標の具体的な使い方が知りたい方
- 指標の意味を確認したいときの「資料」が欲しい方
著者はどんな人?
著者の森永康平氏は実業家で経済アナリスト。
金融教育ベンチャーの株式会社マネネ代表取締役社長。
過去にはSBI証券や楽天証券などで機関投資家として分析業務に携わったり、国内外で新規事業の立ち上げ、運営を行う。
父は経済アナリストの森永卓郎氏。
あまざけの所感
本の内容を要約しつつ、僕の所感を述べていきます。
経済ニュースが理解できるようになる
ニュースを見ていると
”消費者物価指数は~”
”日銀短観は~”
などと耳に、目にすることは多いですよね。
これらは総じて「経済指標」と呼ばれていて、その国の経済について端的に表したデータです。
経済指標の辞典
本書には64個の経済指標が、ひとつひとつ要点をまとめて解説されています。
「投資をするときのポイント」も記載されているので、具体的な使い方のイメージができるのが嬉しいところ。
筆者のはしがきに以下のように記されています↓
本書を片手に毎月経済指標を定点観測し、説明記事で理解を補完していく。
そのように、本書があなたの経済脳を鍛えるパートナーになってくれれば幸いです。
それぞれの指標には「重要度」が★の数(★3~★1)で表されています。
まずは★の多い指標をチェックし、さらには自分の取り扱うジャンルの指標を参考にする、といった使い方もできます。
指数の発表スケジュール表も付録として付いているのが嬉しいポイント。
短期投資をしている方ですと、経済指数の発表タイミングはかなり重要ですよね。
気になる指数の概要を手早く確認できる
本書は指数の解説本なので、数字は載っていません。
・・・指数は常に変動するので載せる意味もありませんが。
64個もの指数を覚えるのはかなり大変なので、すぐに検索することができる本書はそばに置いておきたい1冊です。
自分でデータを作らなくてもいいほどの統計が存在する
ジャンルを問わず「自分だけの分析方法」というものに憧れ、いろいろと試行錯誤することはあるかと思います。
経済指数はそれ単体で見ても意味はありませんが、指数を組み合わせたり身の回りの事例と照らし合わせたりすることで未来を予測する一助になります。
すでにたくさんのデータが公表されているので、これらをどう使うかは個人の考え方次第です。
投資と競馬の共通点
「予測」に関して、投資と競馬は通ずるものがあると僕は感じます。
数あるファクターや情報を駆使して自分なりに推理し、答えを導く・・・。
だから、楽しい。
こういった「過程」を楽しめるかどうかで、投資に対する今後の自分のスタンスや向き合い方が決まってくるのではないでしょうか。
本書のポイント
最後に本書のポイントをまとめておきます。
- 本書は経済指数の辞典
- 実用的な目線での解説あり
- 予測するためのツールについての解説本
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