競馬ニュースや競馬新聞の馬柱を見ていると、競走中止や取り消しの理由としてさまざまな病気やケガが書かれていますよね。
その症状や発症する理由などを知ればもっと馬を身近に感じることが出来るはずです。
馬をギャンブルの駒として見るのではなく、アスリートとして見ることが出来れば競馬を楽しむ幅も広がるでしょう!
当記事は僕が競馬ファンとしての必要最低限の情報をまとめたものになっておりますのでご了承ください。
「疝痛(せんつう)」≒「腹痛を伴う病気全般」
「腹痛」とひとくちに言っても原因は様々ですが、主に胃や腸などの消化管に原因があるものを疝痛と呼びます。
馬の消化管は嘔吐しにくい構造(胃の容積が小さく、発達した噴門部の筋層が内容物やガスの逆流を防ぐため嘔吐できない)をしているので疝痛を起こしやすく、運動器疾患に次いで多く発生する病気です。
疝痛の発症要因
- 運動不足
- 穀類の過剰摂取
- 頻繁な飼料変更
- 自由に水を飲めない環境
- 牧草などの繊維質の不足
- 歯の問題による咀嚼不足
これらが主な要因とされています。
人間と同様、馬も体質や耐性などはさまざまなので飼育法のこれといった正解はないでしょう
日常的に接している厩務員の方々の「気付き」が重要なことはとてもよく分かります。
疝痛の種類
ひとくちに「疝痛」と言っても原因や症状、症状の重さもさまざま。
糞づまり、ガス腹、冷え腹、食べ過ぎ、寄生虫、腸捻転、血栓・・・。
部位も原因もさまざまなのに一般向けには「疝痛」とまとめられますので、外部の人間が詳細を知ることはできません。
馬柱には出走取消の原因として書かれることが多い
馬柱には「疝痛」とだけ書かれているので、疝痛の種類や症状の重さは分かりません。
軽いものなら良いのですが、症状が重かったら長期休養は免れません。
僕たち競馬ファンは骨折や屈腱炎など、脚に関するケガには敏感です。
だからこそ脚のケガについては記者は大々的に取り上げますが、疝痛という病気について大きく取り上げられることは少ないと感じます。
馬にとっては命に関わる場合もある疝痛。
発症することの多いこの病気についても知っておくべきではないでしょうか。
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