犬と人間の絆を描いた直木賞受賞作。『少年と犬』【紹介31冊目】
飼い主が被災し孤独となったシェパードと他の犬種との雑種の「多聞(たもん)」という名の野良犬が本作の主人公。道中に出会う、様々な事情を抱えた人間に癒しや希望、きっかけを与えるお話。
飼い主が被災し孤独となったシェパードと他の犬種との雑種の「多聞(たもん)」という名の野良犬が本作の主人公。道中に出会う、様々な事情を抱えた人間に癒しや希望、きっかけを与えるお話。
本書は「組織の目的を達成するため、最も合理的なリーダーの役割」を説いた本です。
上司としてのあるべき姿、部下との接し方、仕事への向き合い方など、著者の体験を踏まえた考え方が書かれています。
現代の株式市場は、ミラクルショットを放ってテニスの試合に勝つ「勝者のゲーム」ではなく、常にミラクルショットを放つ中でいかにミスを減らすかという「敗者のゲーム」に成り代わったと言われます。
2008年のリーマンショック、1990年代の不動産バブル崩壊、そのいずれの場面においても専門家と呼ばれる人たちは口を揃えて「大丈夫です。深刻な景気低迷に陥ることは無いでしょう」などと楽観的な見通しを言いました。
特に「セルサイド」といって、アナリストやエコノミスト、ストラテジストと呼ばれる専門家は自分たちの商売が干上がってしまうリスクもあったからなのか、一貫して楽観的な見通しを言い続けていたのです。
本書を簡潔に表すと、以下の3点。
手掛けたサラブレッドの思い出話を、自身の仕事に対する考え方とともに述べていく。競馬というギャンブルとの向き合い方。競馬の未来のために矢作調教師ができること、していること。本書のタイトル通り、それぞれの馬のことを語りながら、そこで学んだことを今後にどう生かしているのか、どういう教訓を得たのか、といったことが細かく書かれております。
本書にはお金の増やし方や稼ぎ方が網羅されているわけではありません。では何が書かれているのかというと、「入り口」が書かれています。例えば「投資」について、詳しく書かれているわけではありませんが、それに対する考え方や行動に移すまでの後押しをしてくれる内容が書かれています。
東京から盛岡市の祖父の元へ家出当然で飛び出し、「ホームスパン」職人である祖父や親戚とともに羊毛を紡ぎ、「自分の好きなこと」、「自分の好きな色」を見つけていくという物語。
「経験」は相手へ攻め込む武器になりますが、僕は「守る盾」にもなると考えています。
場数を踏むことによって「これくらいのトラブルなんてトラブルのうちに入らん」と、動揺せず悠然と対処することができるようになるのは僕も経験済みです。
競馬をしていると気になることが多い具体的なテーマについて書かれているので、直接役に立つ内容も書かれています。企業のお問い合わせページにある「FAQ」のようなイメージ。「みんなが気になっている疑問に二人の競馬研究者が答えましたよ!」という本です。
同じ競馬場でも日時によってその特徴がガラッと変わることだってあります。まさに「馬場は生き物」ですよね。そんな特徴をトラックバイアスとして捉え、その解説が書かれているのが「馬場を極める」という本書です。