今回紹介する1冊はこちら。
『コンサルタントの父が大学生の娘に教えるシンプルな会計』
【著 者】・・・和仁達也
【発行日】・・・2023年11月22日
【頁 数】・・・192ページ
こんな人にオススメします!
- 「会計」の基本を知りたい方
- 会計の基本が分かり易く解説されている本を探している方
- 会社の「お金の流れ」が知りたい方
著者はどんな人?
和仁達也氏・・・
1972年生まれ。1999年1月に27歳でコンサルティング会社を起業。2008年に品川女子学院(高校)にて「ビジネスと人生で使えるお金の授業」を行う。2015年には、一般社団法人日本キャッシュフローコーチ協会を設立し、代表理事に就任。
本書の特徴
いわば会計の入門書。
細かな数字や難しい言葉は出てきません。
経営コンサルタントの父が、カフェを開きたいという大学生の娘に対して「経営するための会計の知識」を分かり易く説明していく会話形式で書かれた一冊。
本格的に会計士を目指す人よりも、「経営を始める人に向けた本」となっております。
教科書のようにつらつらと書かれているわけではなく、「経営者目線での会計学」を父から娘へ分かり易く説明していくという構成。
「経営をする上で必要な知識、必要となる考え方の解説」なので小難しい周辺知識などはほとんど出てこず、初心者でもイメージしやすく、知識を吸収しやすいと感じます。
「会計」とだけ聞くと難しい話が多いイメージですが、「お店の運営」という実際の営業活動と照らし合わせながらの解説なのでお金の流れがイメージしやすいということが特徴です。
キーワードは「ブロックパズル」
著者は企業のお金の流れを把握するために「ブロックパズル」という図を使って分かり易く表しています。
PLとBSの項目(資産、負債、資本など)のバランスを四角形の大きさで比較し見える化したあの図ですね。
これら四角形をブロックのように組み替えたり大きさを変えたりして会社のお金の流れを把握しよう、というもの。
読んで感じたこと
僕は紙の本を読んだのではなく、Audibleで「聴き」ました。
本書は対話形式で順序立てて進んでいくため、耳で聞いていても内容がすんなり入ってくるので聴くにはもってこいの内容でした。
カフェの運営という経営現場に照らし合わせた内容なのでイメージがしやすく、言葉で説明しただけでは難しい内容の理解も早いと感じました。
会計の基本~応用までぎっしり詰め込まれた教科書のような本を読む前に、まずはこういった入門書でスタートを切るのも良いかもしれません。
本書のポイント
最後に本書のポイントをまとめておきます。
この本のポイント
- 会計の大枠が理解できる
- まずは収支のバランスをイメージで捉える
- 収支をブロックパズルで読み解く
- 会計を勉強するきっかけとなる本
関連書籍
関連書籍の紹介記事もあるので、ぜひご覧ください!
ブログ「としけば!」にようこそ!