『JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則』【紹介35冊目】
本書の「はじめに」や帯にも書かれている、『データサイエンティストによる、お金を貯め、富を築くための証明済みの方法』という一文。これは本書を端的に表しているなと感じます。お金に関する通説に対して論理的に立ち向かっているので、陥りやすい勘違いや思い込みを是正できるはずです。
本書の「はじめに」や帯にも書かれている、『データサイエンティストによる、お金を貯め、富を築くための証明済みの方法』という一文。これは本書を端的に表しているなと感じます。お金に関する通説に対して論理的に立ち向かっているので、陥りやすい勘違いや思い込みを是正できるはずです。
国債や金利は、『言葉自体はよく聞くけど、いざ説明しろと言われたら出来ない・・・』という代表格の言葉ではないでしょうか。本書のタイトルの通り、「知っているようで知らない」国債について分かり易くまとめられている教科書的な本です。
現代の株式市場は、ミラクルショットを放ってテニスの試合に勝つ「勝者のゲーム」ではなく、常にミラクルショットを放つ中でいかにミスを減らすかという「敗者のゲーム」に成り代わったと言われます。
2008年のリーマンショック、1990年代の不動産バブル崩壊、そのいずれの場面においても専門家と呼ばれる人たちは口を揃えて「大丈夫です。深刻な景気低迷に陥ることは無いでしょう」などと楽観的な見通しを言いました。
特に「セルサイド」といって、アナリストやエコノミスト、ストラテジストと呼ばれる専門家は自分たちの商売が干上がってしまうリスクもあったからなのか、一貫して楽観的な見通しを言い続けていたのです。
本書にはお金の増やし方や稼ぎ方が網羅されているわけではありません。では何が書かれているのかというと、「入り口」が書かれています。例えば「投資」について、詳しく書かれているわけではありませんが、それに対する考え方や行動に移すまでの後押しをしてくれる内容が書かれています。
国が国債を発行して資金を調達し、それをもとに支出を行います。国の支出は受注した民間企業の収入となり、その企業に勤める人たちの給料となります。このように経済が循環していくと考えると、国の支出は経済を成長させるのに必要だと感じますよね。
本書は金利を使った投資本です。そして金利や金融政策についての基本説明もあります。「金融や経済のことをざっくりと知っているけど説明してと言われると難しい」という人には復習やインプットも兼ねて勉強ができます。
経済指数はそれ単体で見ても意味はありませんが、指数を組み合わせたり身の回りの事例と照らし合わせたりすることで未来を予測する一助になります。
ETFは「まとまった資金を低コストで分散投資し、分配金を受け取りながら運用することに向いている」。投資信託は「長期的にコツコツ積み立てをし、分配金を再投資しながら資産を増やしていくことに向いている」。
節約については、普段からあなたも多少なりとも意識はしているかと思います。
今も昔も、無駄遣いせず節約し、分相応な生活を送るということは変わっていませんよね。
本書では、節約して生まれた資金をただ銀行に預けるのではなく、投資に回して資産を増やそう、ということが書かれています。
資産を形成するうえで大切なのは「投資額を増やすこと」。そのためには支出を見直し、投資に回せるお金を増やさなければなりません。