
レース結果
| 開催 | 5回中山4日 |
| レース名 | 第18回 カペラステークス |
| グレード | GⅢ |
| 条件 | 3歳以上 オープン (国際) (指定) 別定 |
| 距離 | ダート1200m |
| 馬場状態 | 稍重 |


条件戦を3連勝中で一番人気に推された3歳の外国産馬「テーオーエルビス」が勢いそのままに優勝。
1着~3着までを3歳馬が独占するという結果に。
タイム
| ハロンタイム | 11.5 – 10.3 – 11.1 – 12.0 – 12.1 – 11.6 |
| 前半3F | 32.9秒 |
| 上り3F | 35.7秒 |
| レースPCI | 42.2 (ハイペース) |
総評
レースPCIは42.2と数値上はハイペース。ダート1200m戦はハイペースが基本なので前半3F32秒台は特別速いわけではなく、JRAダート1200m重賞唯一のカペラSは例年このようなペースになる。
例年と異なるのは上り3Fで減速せずラスト1Fで加速していること。ハイペースかつ稍重馬場がハマったとはいえ、勝ち馬の上がりは34.8という速い上がり。
条件戦を勝ち上がったばかりの3歳馬で重賞初挑戦。筆者は半信半疑だったがふたを開けてみれば2着と5馬身差という強い競馬。スプリント戦でこの着差をつける脚力は目を見張るものがある。
道中は中団内目に位置し、直線入口で前を走っていたサンライズアムールが内に切れ込んだために開いたスペースを強襲。そのまま後続を突き放す。
この馬が負けたレースの上位馬を見てみると、強い馬たちと競い合ってきたことが分かる。
新馬戦(3着)の勝ち馬はNHKマイルカップ(G1)を含む重賞3勝のパンジャタワー。
カトレアS(3着)の勝ち馬は羽田盃(Jpn1)1着、東京ダービー(Jpn1)1着、ジャパンDC(Jpn1)2着のナチュラルライズ。このレース2着はユニコーンS(GⅢ)2着、東京ダービー2着のクレーキング。
3歳1勝クラス(3着)の勝ち馬は昇竜S(OP)1着、兵庫CS(Jpn2)1着などオープンで走るマテンロウコマンド。
強い競馬を見せたテーオーエルビスだが、上位クラスで通用するかと問われると疑問符が付く。
まず適鞍が無い。
JRAのダート1200m重賞はカペラSしか存在せず、1400mも根岸Sと東海SのみですべてG3。となると今後は地方や海外に活路を見出すか、G1が存在するマイルまで距離を伸ばすか。
レース後コメント
・ヤマニンチェルキ(2着)
「大外に加え、3歳でこの斤量(58kg)だったけど、それでもこの馬なりに競馬ができた」
・エコロアゼル(3着)
「結果的にハイペースに巻き込まれてしまった」
・ガビーズシスター(4着)
「自分で動いて勝ちに行くレースをしたが、斤量が軽い馬にすくわれた。」
・ニットウバジル(5着)
「1200m戦の方がペースが速く、折り合いがつきやすい。この距離の方がいい。」
・ポッドベイダー(7着)
「ついていくのが忙しかった。少し時計が速すぎた。」
・クロジシジョー(10着)
「隣の馬がスタートでつまずき、ぶつけられて流れに乗れなかった。」


