「生きていく上で必要な知識」なのに、誰も教えてくれない。
「お金」に関すること。
投資、社会保険、税金、各種控除・・・。
学校での勉強とは違い、誰も教えてくれませんでした。
知らなくても生きてはいけるけど、知らないと損をします。
そんなことにならない為に、一緒に勉強していきましょう。
Contents
「NISA」は税金が掛からないが制約も多い制度
”NISA”
”つみたてNISA”
これらのワードはあなたもよく耳にするかと思います。
NISA(ニーサ)とは簡単に言うと、
「投資で得た利益に税金が掛からない、期間限定の投資専用口座」です。
「NISA」と「つみたてNISA」 の違い
「NISA」
- つみたてNISAと同時利用はできない
- 年間購入限度額が120万円
- 非課税期間は口座開設から5年間
- 非課税期間の延長可能
- 口座開設締切は2023年
※2024年からは「新NISA」となり内容も変わります。これについては後ほど説明します。
「つみたてNISA」
- NISAと同時利用はできない
- 積み立て投資専用
- 年間購入限度額は40万円
- 非課税期間は口座開設から20年間
- 非課税期間の延長不可
- 口座開設締切は2037年
※当初の口座開設締切は2037年でしたが、2042年まで延長が決まっています。
メリット
- 得た利益はすべて非課税(通常だと利益の20%の税金が発生)
- 取引手数料が0円になる証券会社が多い
- 5年間の期間限定制度だが、非課税期間の延長が可能
- 投資信託は国が選定したものだけが対象なので良質な商品が多い
- 非課税なので確定申告が不要
デメリット
- 非課税期間延長のためには手続きが必要
- つみたてNISAは20年間の期間限定で延長は不可能
- 一般口座と損益通算できない
- 1年間に購入できる限度額がある(NISAは120万円、つみたてNISAは40万円)
- 選べる投資信託に限りがある。ほとんどがローリスクローリターンな商品
- 「NISAで購入しその後株価下落→課税口座へ移行後に株価上昇したが購入時の価格までは回復していない」という場合は「課税口座での株価上昇分」が利益となるので、トータルでは損しているのに税金が発生する。
あまざけの投資信託@つみたてNISA (2022/9/18現在)
ぼくが購入している投資信託は、「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」。
この投資信託は、「S&P500」という米国の株価指数に連動するインデックスファンドです。
アメリカ合衆国の経済成長に合わせて価格が浮き沈みします。
※株価指数についての解説は以下の記事をご覧ください!
では、ぼくが「つみたてNISA」で購入している投資信託の現状を見てください。
2020年11月から毎月積み立てており、この現状。
積立金額を月間限度額の33,333円(年間限度額40万円÷12ヶ月なので)にして積み立てていきます。
(2020年10月ごろまでは別のインデックスファンドを1年間ほど積み立てていたのですが、運用成績が上がらなかったので売りました・・・。)
ちなみに、下は「S&P500」の過去5年のチャートです。
コロナや政治情勢、インフレ抑制などで一時的に下落している時期もありますが、基本的に右肩上がりです。
これに連動するように機械的に売買する投資信託なので(運用担当者の感情やスキルとは無縁です)、米国経済が破綻しない限りはこの投資信託は成長していくと思われます。
「アルバイトしたほうが儲かるやんけ!」と思われるかもですが、投資信託は基本的に「ほったらかし」なのでアルバイトしながらでもできますよ!
NISAに向いている投資方法
投資と一口に言っても、さまざまな種類や方法があります。
では、何がNISAに向いているのでしょうか。
中期的に株を保有する場合
年間購入限度額があり、5年以内に売らないと利益に税金がかかってしまいます。
なので頻繁に売買を繰り返すのではなく、4~5年といった中期的な期間で保有し、配当を受け取り続けたり株価の上昇を待ったりする投資方法に向いています。
選ぶべき銘柄の特徴としては、
- 中期的に成長が見込める企業
- 高配当株
となりますね。
そもそも1年間に120万円も使わないよ、という方でしたら好きな方法で取引したらいいと思います。
NISAは国が用意してくれた「投資への入り口」です。とりあえず投資を始めたいといった場合はNISA口座を開きましょう。
NISAに不向きな投資方法
NISAは制度の特性上、以下のような投資方法には不向きです。
- 短期間で何度も売買するデイトレードやスイングトレード
- 大きな金額を投資
なぜかというと、NISAには1年間に買える限度額があります。
- NISA:年間120万円
- つみたてNISA:年間40万円
NISAで「10万円の売買を12回した」となれば年間限度額の120万円を使ったことになります。
とにかく「120万円分の買い物をしたらその年はお終い」というわけです。
2024年からの「新NISA」は、 ”二兎を追う者は一兎をも得ず” な制度
現行のNISAが2023年までの制度。2024年からは名称と内容が変わり「新NISA」となります。
大きな変更点は、
- NISA口座ひとつで「投資信託」と「個別株」が同時に買えるようになる
- 口座開設締切が2028年まで延長
です。
ただ、新NISAの年間購入上限額は122万円と現行とほぼ変わりません。
その122万円の内訳は、
- 「投資信託」枠が20万円
- 「個別株」枠が102万円
となっています。
この「新NISA」は改悪なのではないかとの意見も見られます。
今までは「つみたてNISA」と「NISA」はどちらかひとつしか利用できませんでした。それがどちらも利用できるという点ではメリットかと思います。
ですが上限額が変わっていないので、「投資信託」と「株式」に使える非課税枠は現行よりも下がっています。
この制度は「投資信託も株式投資もどちらも気軽に始めてね!」という国のメッセージだと思うのですが、これでは「二兎を追う者は一兎をも得ず」状態になりかねません。
まとめ
NISAは日本の名称でいうと「少額投資非課税制度」。
「非課税にするので少額からでも投資を始めましょう」という国のメッセージです。
他の先進国に比べ、日本は投資に対する意識がかなり低いというデータもあります。
どのみち、長く投資をするにはNISAだけでは期間が足りません。
国が用意してくれた税制面で有利なこの制度をきっかけにして気軽に投資を始めてみましょう。
この記事の内容は、
・ぼくの投資信託運用報告
・「NISA」とは何なのか
となっています!